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Windows Hello

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顔や指紋でサインイン  指紋認証や顔認証を使って Windows 10 パソコンにサインインする方法の名称。パスワードなどを入力する必要がなく、PINや生体認証で正当なユーザーかどうかを確認することで、ショルダーハッキングなどのリスクを回避することができる。認証のための情報は機器固有で、万が一、何らかの方法でパスワードを盗まれるということがあっても別のパソコンでパスワードを変更すれば、顔や指紋を偽造することができたとしてもサインインはできない。 Windows 10のサインインオプション設定

Thunderbolt

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Type-Cコネクタを使ってUSBを超えるデータ転送  インテルとアップルが共同開発したデータ伝送技術の規格。パソコンのデータ伝送規格としては USB が広く知られているが、 Thunderbolt(TB) は、さらに高速なデータ伝送を実現するべく併行して使われている。  2015年に登場した Thunderbolt 3(TB3)以降、 USB と同じ Type-C コネクタを使うようになった。規格として、 USB と互換性を持つ。 TB3 ポートを持つ機器は USB 3.2 準拠ポートを持っているのと同じと考えてもいい。  一方、 USB は、 2019 年に USB4 が策定されている。 TB3 規格は USB4 規格に合流するとともに、 TB4 規格が USB4 を包含するようになった。   2021 年時点では TB4 と USB4 は同じと考えても差し支えないが、性能要件は TB4 の方が厳しい。インテルの EVO プラットフォームでは TB4 対応が必須とされていることなどから、今後、パソコンに搭載される Type-C ポートは、そのすべてが TB4 に対応することになりそうだ。   EVO については 【山田祥平のRe:config.sys 】コンシューマは先に行って待っているね - PC Watch を参照してほしい。

モダンスタンバイ

まるでずっと電源が入っていたかのようにスリープから復帰   Windows のスリープ状態のひとつ。スリープに入る直前の状態をそのまま維持するが、完全なスリープ状態にはならずに通信や周辺回路との接続を維持したままで待機し、復帰に要する時間を極限まで短くする。概ね瞬時の復帰で、ノートパソコンの液晶を開けば復帰するように設定されたパソコンなら、まるでずっと電源が入っていたかのようなイメージになる。シャットダウンして完全に電源をオフにすると、作業中の状態は失われてしまうので、通常はスリープとそこからの復帰を繰り返してパソコンを使う。ほとんどのパソコンは液晶を閉じるとスリープに移行するように設定されている。モダンスタンバイはそのスリープの新しい当たり前だ。  モダンスタンバイは、かつて、 Instant Go と呼ばれていた。さらにその前は Connected Standby という呼称だった 。このあたりの事情については『 【山田祥平のRe:config.sys 】【特別編】モダンスタンバイの当たり前にスタンバイ完了 ~レッツノートにモダンスタンバイを実装した男たち - PC Watch 』 に詳しく書いた。     Windows パソコンの状態には次の 4 種類がある。モダンスタンバイとスリープは排他でパソコンメーカーが工場出荷時に指定し、エンドユーザーがこれを変更することはできない。また休止状態はディスクに現在の状態を書き込んで待機するためバッテリの負荷はない。スリープ状態のままバッテリが空にならないように、通常は一定時間が経過するとスリープから休止状態に移行するハイブリッドスリープが機能する。 状態 電源ステータス バッテリ負荷 復帰に要する時間 ネットワーク シャットダウン 電源断 ゼロ 10 秒程度 断 休止状態 電源断 ゼロ 5 秒程度 断 スリープ モダンスタンバイ わずか 瞬時

LTE

通信事業者ネットワークでセキュアにインターネットを使う  第 4 世代の携帯電話用通信規格。 Long Term Evolution の頭文字で、 4G LTE などと称することもある。当然、世界標準の通信規格として広く使われている。  日本では 2010 年にドコモが商用サービスを開始し、現在のデータ通信インフラを支えている。 2020 年には 5G 通信のサービスが開始されているが、その普及には時間がかかるため、当面の間は 4G と 5G を混在して使い続けることになる。このあたりの事情は 2010 年当時、 3G から 4G への移行期のことを思い出してみてほしい。   LTE は、追ってその拡張規格として LTE-Advanced が策定され、 CA( キャリア・アグリエーション ) の技術を使い、複数の周波数帯を組み合わせて利用することができるようになった。最初は 2 つの周波数を束ねる形から始まり、現在では 3 波の周波数帯を束ねることができるようになり、理論上の最大受信速度は 1.7Gbps に達している。   SIM スロットを装備し、 LTE 通信をサポートするパソコンも増えてきた。まるでスマホのように電源を入れれば Wi-Fi 等の電波がなくてもすぐにインターネットにつながるパソコンだ。   LTE 対応パソコンは、製品ごとに対応バンドと対応 CA の種類が異なる。ドコモや au 、ソフトバンクなど、使う予定の通信事業者がどのバンドを使っていて、どの CA の組み合わせでサービスしているかを調べておこう。   LTE で利用する周波数は、バンド名で表される。   通信事業者 使用 LTE バンド au 1/3/11/18/26/28/41/42 NTT ドコモ 1/3/19/21/28 /42 ソフトバンク 1/3/8/11/28/41/42 楽天モバイル 3/18  たとえば、 A 社のパソコンのスペック表を見ると、対応バンドとして、   1 、 3 、 8 、 18 、 19 、 21 、 28 、 41   と記載され、受

VESAマウント規格

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業界標準のネジ穴レイアウト   VESA は Video Electronics Standards Association の略称で、ビデオ関連の業界標準化団体として周辺機器等に関する各種規格を策定している。映像出力の規格である DisplayPort の策定でも知られている団体だ。   VESA マウントは、ディスプレイとモニターアームを接続する金具の標準規格で FDMI ともいう。壁掛けなどでも使われている。そのネジ穴の間隔などを規定する。  スクリーンののサイズと、モニターそのものの重量によって次の複数の規格が使われている。そのモニターの VESA マウントスペースについてはスペック表を確認すれば、どのサイズなのかが明記されているはずだ。   Ø   75 × 75mm(VESA75) Ø   100 × 100mm(VESA100 ) Ø   100 × 200mm Ø   200 × 200mm ~    モニターディスプレイは、一体化されたスタンドを使ってデスクに設置することが多いが、 VESA マウントに準拠したモニターアームなどを使えば、柔軟なレイアウトが可能だ。机の上のスペースを有効に使える上、作業の種類によってモニターの位置を調節したり、狭い机でも複数のモニターを設置するにも都合がいい。  ほとんどすべてのモニター製品は、その裏にネジ穴が装備されている。標準装備のスタンドを取り外し、ネジ穴を使ってアームなどを取り付けることができる。   VESA マウントは設置用以外に、超小型パソコンをモニターの裏に取り付けるといった用途にも使われる。規定されているのはネジ穴の間隔のみというシンプルな規格だが、それだけでフレキシブルにさまざまな状況に対応できる。   モニターディスプレイ背面に装備された VESA マウント規格の4つのネジ穴。ここにアームなどのプレートをネジ止めすることでフレキシブルな設置ができる。このモニタは 24 型なので、 100 × 100 ミリの間隔でネジ穴が装備されている。

HDMI

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家電はもちろんパソコンのディスプレイ出力にも  家電向けに策定された音声と映像をまとめて伝送するための規格。テレビとビデオレコーダーの接続に使われている。 AV 機器間を完全なデジタル信号伝送ができる接続方法を前提に作成されたが、パソコンのディスプレイ出力にも使われるようになり、多くの製品が HDMI 端子を装備している。会議室などに設置されているプロジェクターなどでも HDMI が主流だ。  ケーブルは両端に同じプラグを装備し、信号が流れる方向を意識する必要はない。プラグの形状としては標準タイプのほか、ビデオカメラなどで使われるミニ HDMI 、さらに小さなデジタルカメラなどで使われるマイクロ HDMI などがある。いずれも表裏の区別があるほか、脱落しやすいのでしっかり装着する必要がある。  今や 100 均ショップのダイソーなどでは一般的なケーブルが 300 円程度で販売されるようになっているが、 4K などの高解像度対応や HDR 信号伝送などの対応などの進化が続いている。現在の最新バージョンは HDMI2.1 だが、まだ普及途上にあり、一般的に販売されているケーブルは、特記されていない限り、 HDMI1.4 までの対応と考えていい。 ダイソーのようなショップで気軽に手に入る一方、信頼性が高いブランドもののケーブルもある。

オンラインミーティング

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ビジネス、教育、そしてカジュアル利用まで広く普及  パソコンに装備されたカメラやマイクを使い、インターネットを介して離れたところにいるメンバーと映像と音声を使ってミーティングができるソリューション。顔や声でのコミュニケーションはもちろん、画面を共有したり、 PowerPoint などのアプリを使ったプレゼンテーションなどもサポートする。  アプリとしては、 Microsoft Teams 、 Zoom ミーティング 、 Cisco Webex 、 Google Meet (旧称 Hangouts Meet ) 、 Amazon Chime などがよく使われている。それぞれパソコンやスマホで使う専用のデスクトップアプリが提供されているほか、それらをインストールせずにウェブブラウザでの利用もできる。いずれも多人数での会議をはじめ、ウェビナーと呼ばれる 1 対多のセミナーなどを開催にも使われる。  また、ビジネス用途のみならず、教育現場などでのオンライン授業などでの利用にも使われるようになってきている。新型コロナ感染拡大防止で求められたステイホームの影響もあり、実用面だけではなく、オンライン飲み会、オンライン帰省、オンライン同窓会など、カジュアルな用途にも広く使われ、 2020 年は、これらのサービスの飛躍の年になった。  音声でのコミュニケーション以外に、文字によるチャットサービスも提供されている。一般的には、主催者が会議室を予約して設定、その会議 ID などを参加者に伝え、指定時刻に参加者がサービスにアクセスして会議をスタートする。  ほとんどのアプリが、都度ごとの会議システムを志向しているのに対して、 Microsoft Teams は、その名前から想像できるように、任意の複数メンバーを集めたチームをあらかじめ構成し、オンライン会議はもちろん、恒常的なチャットサービスやファイル共有など、日常的なコラボレーションの場を提供するアプリとして、他のオンラインミーティングソリューションとは異なる方向性を持っている。   ノートパソコンのスクリーン上部に内蔵されているカメラとマイク。この製品ではカメラのレンズの前にスライドシャッターが装備されていて、必要のないときにはプライバシーを考慮し、カメラを物理的に目隠しすることができる。

M.2

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各種増設に欠かせないコンパクトな拡張端子  PCに拡張カードを増設する際の端子規格。エム・ドット・ツーと読む。Wi-Fi、Bluetooth、 SSD などをカードモジュールで拡張するために使われるパソコン内基板上の拡張用端子。  PCI ExpressとSATAの両方をサポート、より高速なNVM Expressに対応しているため、高速SSDの装備には欠かせない存在になっている。通常の PCIe スロットに比べ、コンパクトなのに4レーンをサポートし本体の小型化に貢献している。ノートパソコン内部でも各種拡張基板の増設のために使われている。 デスクトップパソコン内部のM.2端子に装着されたSSD。白いラベルに256GBの容量であることが記載されている。

SSD

高速なストレージを求めるなら  パソコンにはWindowsなどのOSを格納し、作業の結果を書き込むためのストレージが内蔵されている。かつては、磁気ディスクを使ったハードディスクドライブ(HDD)が一般的だったが、現在では、その主流はフラッシュメモリを使ったSSD(ソリッドステートドライブ)に置き換わっている。ハードディスクとちがって読み取り書き取りにサイしてヘッドを移動させる必要がなく、高速な読み書きができ、また、可動部分がないことから衝撃にも強いため、モバイルノートノートパソコンで利用され始めたが、近年では据置型のパソコンでも、高速ストレージとして広く使われるようになってきている。  SSDは古くはHDDと同じSATA接続で使われていましたが、SSDの高速化に伴いデータ転送が間に合わなくなり、現在は、PCIeによるNVNe接続が一般的になった。こちらはM.2規格のスロットに装着して使われる。また、廉価なシステムでは、SSDよりも速度が遅いけれどもコストが低く容量当たりのサイズが小さくて消費電力も低いeMMCが使われる場合もある。

VR

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人間のまなざしを拡張  Virtual Realityの頭文字。 日本語では仮想現実と訳されている。その発展系としてAR(Augmented Reality拡張現実)、MR(Mixed Reality 複合現実)などがあり、コンピューターによって拡張された仮想的な現実世界をもたらします。これらの総称としてXRという呼び方をされることもある。  XR用のコンテンツの制作には3D映像を生成するといった用途のために膨大な計算が必要で、高性能なグラフィックス機能を持つVR Readyパソコンなどが、クリエイティブ現場などで求められるようになってきている。 ショールームなどでの仮想体験、各種トレーニング、ゲームなどで使われるVRヘッドセット。そのコンテンツの作成には膨大な計算処理が必要になる。

DisplayPort

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HDMIを超えるリッチな映像伝送  標準化団体である VESA (Video Electronics Standards Association) によって策定された パソコンとディスプレイ間で映像信号を伝送する規格のひとつ。ディスプレイ出力はテレビにビデオレコーダーなどを接続するHDMI規格が広く知られているが、PC用ディスプレイでの利用を前提に策定された。  HDMI同様、音声と映像の伝送ができるのに加え、HDMIが想定していないような高い解像度や、それらを複数使うマルチディスプレイ環境、そして、ディスプレイ同士の数珠つなぎを実現するディジーチェーンなどの利用も想定されている。  また、 USB Type-C のオルタネートモードによって、ケーブル一本でDisplayPortによる映像出力とパソコンへの給電を兼ねる使い方も一般的になりつつある。パソコンからディスプレイへは映像が、ディスプレイからパソコンへは電力が供給される。  今後、パソコン用のディスプレイは、テレビモニター以上の高解像度化、高いリフレッシュレートでの運用が進みます。医療用などの高精細映像が求められる現場はもちろん、一般的なオフィスの現場、そしてゲーミングシーンなどでも、さらにリッチな映像のニーズは高まっている。一般のAV機器を超えるパソコン 用途での将来性を考えれば主流となる映像出力規格といえる。 DisplayPortによるパソコンとディスプレイのType-C接続のイメージ。 出展: VESA

プロセッサー

インテルとAMD  パソコンの処理を司る頭脳に相当するチップ。中央処理装置とも呼ばれるが、装置というほど大きくはない。パソコンの基本性能は、プロセッサーの処理能力によって決まり、メモリーの容量やGPUの有無などでパソコン全体のパフォーマンスが決まる。  プロセッサーの主流はインテル社製品で、Core i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeronといったブランドがある。  具体的な製品名では、これらのプロセッサブランド名に続き、プロセッサナンバーと呼ばれる型番が続く。たとえばCore i7-10700であれば、第10世代の製品であることがわかる。最新世代は第11世代。  これらのインテル製品と互換性があるRyzenシリーズは、AMD社による製品で、そのコストパフォーマンスではインテル製品を超えたとも言われるほどに評価が高い。発表後、急速にそのシェアを伸ばし、インテルを脅かす存在にまで成長している。  AMD Ryzenについては 【2020年最新版】AMD Ryzenについて調べてみたらすごかった | 日本HP にわかりやすく説明されている。

5G

高速大容量、低遅延、多数接続  第5世代移動通信システムの略称。4Gとされてきた従来のLTE通信に対して、さらなる高速、大容量を実現するとともに、低遅延、多数接続ができるのが特徴。モバイルノートPCなども、従来のLTE対応機の後継として、5G通信可能な製品が登場しつつある。

DDR4

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メモリ規格とモジュール規格  PCに装着されるメモリの規格でDouble-Data-Rate4の略。以前の規格であるDDR3に比べ、2倍のデータ転送速度をもつ。DDR4に続く、800、1066…といった数字はチップの規格で、サポートされる転送速度によって変わる。もちろん数字が大きい方が高性能なメモリ。  チップの規格とは別に、PC4に続く数字で示すモジュールとしての規格呼称もある。たとえばチップ規格DDR4-2933はモジュール規格PC4-23466と同じ。 デスクトップパソコンで使われるDDR4メモリのDIMM基板。パソコンのDIMMスロットに装着してメモリを増設する。

Wi-Fi6

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無線によるLAN接続のための最新規格  IEEE802.11ax規格の別名。6世代目のWi-Fi規格としてそれまでのWi-Fi5に対して、理論的に約1.5倍の転送速度を実現している。この速度はいわゆる有線のギガビットイーサに匹敵する。その高速性に加えて多くの機器が同時に通信ができる特徴を兼ね備え、混雑にも強い。また、アクセスポイントにつながる機器のバッテリー消費を抑える技術も採用され、アイドル時にスリープ状態に移行させることでバッテリーを長持ちさせることができる。  最新のパソコンや家庭用のWi-Fiルータの多くがWi-Fi6に対応するようになり、有限の資源としての電波を効率的に利用するインフラとして欠かせない存在。  最新のWi-Fi6E規格では、さらに広い帯域幅を実現している。 世代 名称 規格 通信速度 周波数帯 6 Wi-Fi6 IEEE802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz/5GHz 5 Wi-Fi5 IEEE802.11ac 6.9Gbps 5GHz 4 Wi-Fi4 IEEE802.11n 600Mbps 2.4GHz/5GHz 3   IEEE802.11g 54Mbps 2.4GHz 2   IEEE802.11a 54Mbps 5GHz     IEEE802.11b 11Mbps 2.4GHz 1   IEEE802.11 2Mbps 2.4GHz   Wi-F

Bluetooth 5.0

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Wi-Fiと共存するもうひとつの無線規格  比較的近距離にあるデジタルデバイス間を無線で接続するために策定された規格がBluetooth。5.0は、そのバージョン番号。バージョン4.xに対して、接続機器の方向を検知する機能などが追加され、現時点での最新バージョンは5.2となっている。  機器からヘッドフォンなどへのオーディオ伝送、ワイヤレスマウスやキーボードなどの接続、スマートフォンなどで通話に使うヘッドセットの利用など、幅広い用途に使われている。モバイル機器には必須ともいえる拡張用の無線規格だが、昨今では、デスクトップ機器にも搭載されるようになってきている。

GPU

CPUとGPU  Graphics Processing Unitの頭文字をとったもので、グラフィックス専用のプロセッサーとして、PCの中央処理ユニット(CPU)とは別に、画像処理専用のプロセッサーとして機能する。その追加によって、画像処理を超高速に行うことができるようになり、3Dグラフィックスなどの画像処理性能向上に貢献します。プロセッサーと共に、PCにおけるもうひとつの頭脳といえる存在。  CPUは複雑な命令を順にこなすのが得意。GPUは単純な命令を並列でこなすのが得意。かつては画像処理に特化して使われてきたGPUだが、昨今では、一般的な処理にも利用されるようになってきている。並列的な計算処理を得意とし、そのコア数も数千個に届く。 GPUの性能をフル活用  GPUの性能の違いは、主にそのコア数と搭載された専用のグラフィックス用メモリの量に左右される。大量の定型処理を圧倒的な処理速度でこなせるGPUの能力は、AIなどの研究開発用途はもちろん、その性能をフルに使って高精細なグラフィックスをスムーズに描画する高度なゲームなどでも活躍する。  デスクトップパソコンでは、高性能なGPUを拡張カードによって増設することで、プロセッサー単体での利用に比べ、用途に応じた圧倒的な処理性能を得ることができる。GPUは定型的な計算を大量のコアを使って超高速に繰り返すのが得意なことから、画像処理のみならず、一般的な計算にも活用されるようになり、その用途が広がっている。AIの学習のためのディープラーニングなどでの活用はその代表的な使い方。  GPUについては 【やじうまPC Watch】ダルビッシュ選手にもわかるようにGeForce RTX 2080 Tiの解説記事を翻訳してみる - PC Watch   の説明が前代未聞にわかりやすい。価格と性能の関係、どんなGPUを選べば幸せになれるのかが丁寧に解説されている。ぜひ一読することをお勧めする。 GPU のブランド  現在の GPU 市場は NVIDIA 社の GeForce シリーズと AMD 社の Radeon シリーズに二分されている。両社によるハイエンド、ミドル、エントリーの製品がひしめきあい、それぞれの製品を搭載したグラフィックスカードを OEM 各社が最終製品として発売している。  勢力地図の現状としては GeForce シリ

PCIe

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増設でパソコンの機能を拡張  パソコン に拡張カードを増設する際の端子規格。 PCI Express を略したもので、拡張カードの物理的サイズによって、小さな順に× 1 、 x4 、 x8 、 x16 といった種類がある。数字はレーン数を示し、レーン数が多いカードほど高速なデータ転送が可能。レーン数は車道における車線に相当するもの。デスクトップパソコン に増設するグラフィックスカードなどは、 PCIe スロットに装着することでシステムの一部となって機能する。 PCIe スロット幅 ピン数 長さ PCIe x1 18 25 mm PCIe x4 21 39 mm PCIe x8 49 56 mm PCIe x16 82 89 mm デスクトップパソコン内部の PCIe スロット。フルサイズで x16 のカードを装着できる。端子類には外側からアクセスする。