2021/01/18

Windows Hello

顔や指紋でサインイン

 指紋認証や顔認証を使ってWindows 10パソコンにサインインする方法の名称。パスワードなどを入力する必要がなく、PINや生体認証で正当なユーザーかどうかを確認することで、ショルダーハッキングなどのリスクを回避することができる。認証のための情報は機器固有で、万が一、何らかの方法でパスワードを盗まれるということがあっても別のパソコンでパスワードを変更すれば、顔や指紋を偽造することができたとしてもサインインはできない。

Windows 10のサインインオプション設定




Thunderbolt

Type-Cコネクタを使ってUSBを超えるデータ転送

 インテルとアップルが共同開発したデータ伝送技術の規格。パソコンのデータ伝送規格としてはUSBが広く知られているが、Thunderbolt(TB)は、さらに高速なデータ伝送を実現するべく併行して使われている。

 2015年に登場したThunderbolt 3(TB3)以降、USBと同じType-Cコネクタを使うようになった。規格として、USBと互換性を持つ。TB3ポートを持つ機器はUSB 3.2準拠ポートを持っているのと同じと考えてもいい。

 一方、USBは、2019年にUSB4が策定されている。TB3規格はUSB4規格に合流するとともに、TB4規格がUSB4を包含するようになった。

 2021年時点ではTB4USB4は同じと考えても差し支えないが、性能要件はTB4の方が厳しい。インテルのEVOプラットフォームではTB4対応が必須とされていることなどから、今後、パソコンに搭載されるType-Cポートは、そのすべてがTB4に対応することになりそうだ。

 EVOについては【山田祥平のRe:config.sys】コンシューマは先に行って待っているね - PC Watchを参照してほしい。


2021/01/08

モダンスタンバイ

まるでずっと電源が入っていたかのようにスリープから復帰

 Windowsのスリープ状態のひとつ。スリープに入る直前の状態をそのまま維持するが、完全なスリープ状態にはならずに通信や周辺回路との接続を維持したままで待機し、復帰に要する時間を極限まで短くする。概ね瞬時の復帰で、ノートパソコンの液晶を開けば復帰するように設定されたパソコンなら、まるでずっと電源が入っていたかのようなイメージになる。シャットダウンして完全に電源をオフにすると、作業中の状態は失われてしまうので、通常はスリープとそこからの復帰を繰り返してパソコンを使う。ほとんどのパソコンは液晶を閉じるとスリープに移行するように設定されている。モダンスタンバイはそのスリープの新しい当たり前だ。

 モダンスタンバイは、かつて、Instant Goと呼ばれていた。さらにその前はConnected Standbyという呼称だった。このあたりの事情については『【山田祥平のRe:config.sys】【特別編】モダンスタンバイの当たり前にスタンバイ完了 ~レッツノートにモダンスタンバイを実装した男たち - PC Watchに詳しく書いた。

  Windowsパソコンの状態には次の4種類がある。モダンスタンバイとスリープは排他でパソコンメーカーが工場出荷時に指定し、エンドユーザーがこれを変更することはできない。また休止状態はディスクに現在の状態を書き込んで待機するためバッテリの負荷はない。スリープ状態のままバッテリが空にならないように、通常は一定時間が経過するとスリープから休止状態に移行するハイブリッドスリープが機能する。

状態

電源ステータス

バッテリ負荷

復帰に要する時間

ネットワーク

シャットダウン

電源断

ゼロ

10秒程度

休止状態

電源断

ゼロ

5秒程度

スリープ

モダンスタンバイ

わずか

瞬時

接続維持

以前のスリープ

さらにわずか

数秒


  バッテリーへの負荷が多少あるとはいえ、瞬時の復帰というのは大きな魅力だ。
また、プロセッサーベンダーのインテルは、モダンスタンバイ機能を含む、さまざまなモダンな機能を取り込んだ最新鋭の仕様を持ったパソコンをEVOというプラットフォームとして規程している。同社のプロセッサーを搭載したパソコンのうちEVO認定された各社の製品にはEVOのロゴマークが貼付されている。ただしEVOはモダンスタンバイを含むと考えていいが、EVOでないパソコンでもモダンスタンバイはサポートしている場合もある。


2021/01/06

LTE

通信事業者ネットワークでセキュアにインターネットを使う

 第4世代の携帯電話用通信規格。Long Term Evolutionの頭文字で、4G LTEなどと称することもある。当然、世界標準の通信規格として広く使われている。

 日本では2010年にドコモが商用サービスを開始し、現在のデータ通信インフラを支えている。2020年には5G通信のサービスが開始されているが、その普及には時間がかかるため、当面の間は4G5Gを混在して使い続けることになる。このあたりの事情は2010年当時、3Gから4Gへの移行期のことを思い出してみてほしい。

 LTEは、追ってその拡張規格としてLTE-Advancedが策定され、CA(キャリア・アグリエーション)の技術を使い、複数の周波数帯を組み合わせて利用することができるようになった。最初は2つの周波数を束ねる形から始まり、現在では3波の周波数帯を束ねることができるようになり、理論上の最大受信速度は1.7Gbpsに達している。

 SIMスロットを装備し、LTE通信をサポートするパソコンも増えてきた。まるでスマホのように電源を入れればWi-Fi等の電波がなくてもすぐにインターネットにつながるパソコンだ。

 LTE対応パソコンは、製品ごとに対応バンドと対応CAの種類が異なる。ドコモやau、ソフトバンクなど、使う予定の通信事業者がどのバンドを使っていて、どのCAの組み合わせでサービスしているかを調べておこう。

 LTEで利用する周波数は、バンド名で表される。

 

通信事業者

使用LTEバンド

au

1/3/11/18/26/28/41/42

NTTドコモ

1/3/19/21/28/42

ソフトバンク

1/3/8/11/28/41/42

楽天モバイル

3/18


 たとえば、A社のパソコンのスペック表を見ると、対応バンドとして、

 

1381819212841

 

と記載され、受信最大300Mbpsと記載されているのみだ。一方、B社のパソコンのスペック表を見ると、

 

LTE FDD : Band 1,2,3,4,5,7,8,11,12,13,17,18,19,20,21,26,28,29,30,66
LTE TDD : Band 38,39,40,41
WCDMA : Band 1,2,4,5,8

 

と記載され、下り最大450Mbpsがアピールされている。FDDTDDLTEの方式の違いだ。またWCDMA3G通信バンドを示す。見ればわかるようにメーカーごとに表現がまちまちだ。

 また、IoT(インターオペラビリティテスト)と呼ばれる通信事業者ごとの設備との相互接続試験がきちんと実施されているかどうかもポイントだ。各社ともに、日本の通信時業者の使っているバンドにはきちんと対応しているものの、最大速度が得られる高速サービスのためには、基地局、端末、そしてバンドの周波数のすべての条件が揃う必要があってなかなかたいへんだ。LTEの通信速度は設備や機器がどのCAT(UE Category)なのかに依存する。最大300MbpsならCAT5450MbpsならCAT9対応だと想像できるが、明確にスペックとして記載されていないというのは通信機器としてどうかと思う。

 そして時代は5Gで、パソコンの中にも5G通信ができる製品が増えてきている。実際のサービスエリア展開はまだまだだが、それでも今後はLTEに加え、5G通信のサポートについてもパソコン選びに影響を与えそうだ。


VESAマウント規格

業界標準のネジ穴レイアウト

 VESAVideo Electronics Standards Associationの略称で、ビデオ関連の業界標準化団体として周辺機器等に関する各種規格を策定している。映像出力の規格であるDisplayPortの策定でも知られている団体だ。

 VESAマウントは、ディスプレイとモニターアームを接続する金具の標準規格でFDMIともいう。壁掛けなどでも使われている。そのネジ穴の間隔などを規定する。

 スクリーンののサイズと、モニターそのものの重量によって次の複数の規格が使われている。そのモニターのVESAマウントスペースについてはスペック表を確認すれば、どのサイズなのかが明記されているはずだ。

 

Ø  75×75mm(VESA75)

Ø  100×100mm(VESA100

Ø  100×200mm

Ø  200×200mm

 

 モニターディスプレイは、一体化されたスタンドを使ってデスクに設置することが多いが、VESAマウントに準拠したモニターアームなどを使えば、柔軟なレイアウトが可能だ。机の上のスペースを有効に使える上、作業の種類によってモニターの位置を調節したり、狭い机でも複数のモニターを設置するにも都合がいい。

 ほとんどすべてのモニター製品は、その裏にネジ穴が装備されている。標準装備のスタンドを取り外し、ネジ穴を使ってアームなどを取り付けることができる。

 VESAマウントは設置用以外に、超小型パソコンをモニターの裏に取り付けるといった用途にも使われる。規定されているのはネジ穴の間隔のみというシンプルな規格だが、それだけでフレキシブルにさまざまな状況に対応できる。

 

モニターディスプレイ背面に装備されたVESAマウント規格の4つのネジ穴。ここにアームなどのプレートをネジ止めすることでフレキシブルな設置ができる。このモニタは24型なので、100×100ミリの間隔でネジ穴が装備されている。


HDMI

家電はもちろんパソコンのディスプレイ出力にも

 家電向けに策定された音声と映像をまとめて伝送するための規格。テレビとビデオレコーダーの接続に使われている。AV機器間を完全なデジタル信号伝送ができる接続方法を前提に作成されたが、パソコンのディスプレイ出力にも使われるようになり、多くの製品がHDMI端子を装備している。会議室などに設置されているプロジェクターなどでもHDMIが主流だ。

 ケーブルは両端に同じプラグを装備し、信号が流れる方向を意識する必要はない。プラグの形状としては標準タイプのほか、ビデオカメラなどで使われるミニHDMI、さらに小さなデジタルカメラなどで使われるマイクロHDMIなどがある。いずれも表裏の区別があるほか、脱落しやすいのでしっかり装着する必要がある。

 今や100均ショップのダイソーなどでは一般的なケーブルが300円程度で販売されるようになっているが、4Kなどの高解像度対応やHDR信号伝送などの対応などの進化が続いている。現在の最新バージョンはHDMI2.1だが、まだ普及途上にあり、一般的に販売されているケーブルは、特記されていない限り、HDMI1.4までの対応と考えていい。



ダイソーのようなショップで気軽に手に入る一方、信頼性が高いブランドもののケーブルもある。


オンラインミーティング

ビジネス、教育、そしてカジュアル利用まで広く普及

 パソコンに装備されたカメラやマイクを使い、インターネットを介して離れたところにいるメンバーと映像と音声を使ってミーティングができるソリューション。顔や声でのコミュニケーションはもちろん、画面を共有したり、PowerPointなどのアプリを使ったプレゼンテーションなどもサポートする。

 アプリとしては、Microsoft TeamsZoomミーティングCisco WebexGoogle Meet(旧称 Hangouts MeetAmazon Chimeなどがよく使われている。それぞれパソコンやスマホで使う専用のデスクトップアプリが提供されているほか、それらをインストールせずにウェブブラウザでの利用もできる。いずれも多人数での会議をはじめ、ウェビナーと呼ばれる1対多のセミナーなどを開催にも使われる。

 また、ビジネス用途のみならず、教育現場などでのオンライン授業などでの利用にも使われるようになってきている。新型コロナ感染拡大防止で求められたステイホームの影響もあり、実用面だけではなく、オンライン飲み会、オンライン帰省、オンライン同窓会など、カジュアルな用途にも広く使われ、2020年は、これらのサービスの飛躍の年になった。

 音声でのコミュニケーション以外に、文字によるチャットサービスも提供されている。一般的には、主催者が会議室を予約して設定、その会議IDなどを参加者に伝え、指定時刻に参加者がサービスにアクセスして会議をスタートする。

 ほとんどのアプリが、都度ごとの会議システムを志向しているのに対して、Microsoft Teamsは、その名前から想像できるように、任意の複数メンバーを集めたチームをあらかじめ構成し、オンライン会議はもちろん、恒常的なチャットサービスやファイル共有など、日常的なコラボレーションの場を提供するアプリとして、他のオンラインミーティングソリューションとは異なる方向性を持っている。

 

ノートパソコンのスクリーン上部に内蔵されているカメラとマイク。この製品ではカメラのレンズの前にスライドシャッターが装備されていて、必要のないときにはプライバシーを考慮し、カメラを物理的に目隠しすることができる。


2021/01/04

M.2

各種増設に欠かせないコンパクトな拡張端子

 PCに拡張カードを増設する際の端子規格。エム・ドット・ツーと読む。Wi-Fi、Bluetooth、SSDなどをカードモジュールで拡張するために使われるパソコン内基板上の拡張用端子。

 PCI ExpressとSATAの両方をサポート、より高速なNVM Expressに対応しているため、高速SSDの装備には欠かせない存在になっている。通常のPCIeスロットに比べ、コンパクトなのに4レーンをサポートし本体の小型化に貢献している。ノートパソコン内部でも各種拡張基板の増設のために使われている。

デスクトップパソコン内部のM.2端子に装着されたSSD。白いラベルに256GBの容量であることが記載されている。



SSD

高速なストレージを求めるなら

 パソコンにはWindowsなどのOSを格納し、作業の結果を書き込むためのストレージが内蔵されている。かつては、磁気ディスクを使ったハードディスクドライブ(HDD)が一般的だったが、現在では、その主流はフラッシュメモリを使ったSSD(ソリッドステートドライブ)に置き換わっている。ハードディスクとちがって読み取り書き取りにサイしてヘッドを移動させる必要がなく、高速な読み書きができ、また、可動部分がないことから衝撃にも強いため、モバイルノートノートパソコンで利用され始めたが、近年では据置型のパソコンでも、高速ストレージとして広く使われるようになってきている。

 SSDは古くはHDDと同じSATA接続で使われていましたが、SSDの高速化に伴いデータ転送が間に合わなくなり、現在は、PCIeによるNVNe接続が一般的になった。こちらはM.2規格のスロットに装着して使われる。また、廉価なシステムでは、SSDよりも速度が遅いけれどもコストが低く容量当たりのサイズが小さくて消費電力も低いeMMCが使われる場合もある。



VR

人間のまなざしを拡張

 Virtual Realityの頭文字。日本語では仮想現実と訳されている。その発展系としてAR(Augmented Reality拡張現実)、MR(Mixed Reality 複合現実)などがあり、コンピューターによって拡張された仮想的な現実世界をもたらします。これらの総称としてXRという呼び方をされることもある。

 XR用のコンテンツの制作には3D映像を生成するといった用途のために膨大な計算が必要で、高性能なグラフィックス機能を持つVR Readyパソコンなどが、クリエイティブ現場などで求められるようになってきている。

ショールームなどでの仮想体験、各種トレーニング、ゲームなどで使われるVRヘッドセット。そのコンテンツの作成には膨大な計算処理が必要になる。


DisplayPort

HDMIを超えるリッチな映像伝送

 標準化団体であるVESA (Video Electronics Standards Association) によって策定されたパソコンとディスプレイ間で映像信号を伝送する規格のひとつ。ディスプレイ出力はテレビにビデオレコーダーなどを接続するHDMI規格が広く知られているが、PC用ディスプレイでの利用を前提に策定された。

 HDMI同様、音声と映像の伝送ができるのに加え、HDMIが想定していないような高い解像度や、それらを複数使うマルチディスプレイ環境、そして、ディスプレイ同士の数珠つなぎを実現するディジーチェーンなどの利用も想定されている。

 また、USB Type-Cのオルタネートモードによって、ケーブル一本でDisplayPortによる映像出力とパソコンへの給電を兼ねる使い方も一般的になりつつある。パソコンからディスプレイへは映像が、ディスプレイからパソコンへは電力が供給される。

 今後、パソコン用のディスプレイは、テレビモニター以上の高解像度化、高いリフレッシュレートでの運用が進みます。医療用などの高精細映像が求められる現場はもちろん、一般的なオフィスの現場、そしてゲーミングシーンなどでも、さらにリッチな映像のニーズは高まっている。一般のAV機器を超えるパソコン用途での将来性を考えれば主流となる映像出力規格といえる。

DisplayPortによるパソコンとディスプレイのType-C接続のイメージ。出展: VESA

プロセッサー

インテルとAMD

 パソコンの処理を司る頭脳に相当するチップ。中央処理装置とも呼ばれるが、装置というほど大きくはない。パソコンの基本性能は、プロセッサーの処理能力によって決まり、メモリーの容量やGPUの有無などでパソコン全体のパフォーマンスが決まる。

 プロセッサーの主流はインテル社製品で、Core i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeronといったブランドがある。

 具体的な製品名では、これらのプロセッサブランド名に続き、プロセッサナンバーと呼ばれる型番が続く。たとえばCore i7-10700であれば、第10世代の製品であることがわかる。最新世代は第11世代。

 これらのインテル製品と互換性があるRyzenシリーズは、AMD社による製品で、そのコストパフォーマンスではインテル製品を超えたとも言われるほどに評価が高い。発表後、急速にそのシェアを伸ばし、インテルを脅かす存在にまで成長している。

 AMD Ryzenについては【2020年最新版】AMD Ryzenについて調べてみたらすごかった | 日本HPにわかりやすく説明されている。


5G

高速大容量、低遅延、多数接続

 第5世代移動通信システムの略称。4Gとされてきた従来のLTE通信に対して、さらなる高速、大容量を実現するとともに、低遅延、多数接続ができるのが特徴。モバイルノートPCなども、従来のLTE対応機の後継として、5G通信可能な製品が登場しつつある。